↑こんな風に思いを馳せる、全ての方へ。
もちろん消防士にやりがいはある。しかし〝やりがいだけ〟ではありません。
あなたに、まず見て欲しいのがコレ↓↓
ネット上の各サイト、消防士のやりがいについて「綺麗事」ばっかり書かれてますが…。
断言しますが、「消防士=やりがいMAX」だなんて真っ赤な嘘。
実際は、やりがいよりも「悩み・苦悩・ストレス」に満ちた世界だったりします。
これから、消防士を目指す方へ。
そして、既にやりがいを見失い、悩んでいる消防士のアナタへ。
2年前に消防士を辞めた僕が、「消防士の現実」についてコラムを贈ります。
今後の人生設計に役立てていただけたら幸いです。
消防士のやりがいとは?まずは〝表向きの情報〟をチェック
- 市民に「感謝」される仕事
- 人の「生・死」に携われること
- 体を鍛え、現場で活躍すること
↑あなたも、きっとネットで見たことがあるでしょう。
事実、消防士には上記のような〝イメージ〟がありますよね。
…僕もそうでしたしねw
まずは、消防士をすることで得られる「やりがい」について深掘りしていきます。
市民に「感謝」される仕事
- 人助けをして感謝される仕事
- 地域住民のために汗を流せる仕事
- 「ありがとう」を言ってもらえる仕事
↑こんな感じですね。
ネットで「消防士 やりがい」と調べると、必ず出てくる情報ですw
人に感謝されたい、誰かを助けたい。正義のヒーローになりたい…。
誰もが、そういう熱い思いを持って消防士になるもの。
その気持ちを、定年まで忘れずに抱き続けて欲しいと思います。
人の「生・死」に携われること
- 火災現場から要救助者を助け出す
- 命の危険がある救急要請者に処置をして助ける
- レスキューの現場で、市民を救助する
↑すっげーかっこいい響きじゃないすか?w
なかなかありませんよね、「人の生死に携われる仕事」ってのは。
場合によっては、医者よりも早く急患のもとに駆けつける仕事。
人の命を「やりがい」だと感じる方は、たしかに消防士が向いているかも知れません。
…ただし、実際は「死への直面」の方が多いことを覚悟しておいてくださいね。
体を鍛え、現場で活躍すること
- 体を鍛えることが仕事の一部
- 毎回、体力勝負の現場活動
- 体を動かしながらお給料がもらえる仕事
体育会系の方にとっては、重要なやりがいでしょう。
会社員になれば運動習慣などなくなりがちですが、消防士は身体が資本。
火災・救急現場で助けを待つ市民も、体力に優れた消防士の方が安心できるのは当然。
あなたが日々トレーニングを積んでいれば、助けられる確率がアップするかもしれません。
…実際は、マッチョな消防士の方が少ないんすけどねw
【現実】消防士には「やりがいを感じられなくなった者」も多い
- 火災はほとんどが「全焼」です
- 救急隊は「タクシー扱い」されます
- 頑張れば頑張るほど「損」をします
↑これが現実。
やりがいというのは〝綺麗事〟で、現実はかなりのブラック労働。
実際は、仕事がうまくいかず、ストレスに揉まれ日々消耗。
いつの間にかやりがいなど忘れ、死んだ目で働く消防士のなんと多いことか…!
あなたは、本当に消防士として〝最後まで〟頑張り続けられますか?
知ってた?火災現場が「全焼する確率」
↑あなたも、TVで見たことがあるはず。
住宅が火災に遭ってしまい「一家全焼」や「死者○名」というニュース、多いですよね。
これは、ただ単に駆けつけた消防士の実力不足だけが原因ではありません。
「火災」ってのは、それほど恐ろしいものって話なんすよ。これが現実です。
ネット上の綺麗事だけじゃ、到底説明できない「消防士の限界」があるわけです。
唯一のアイデンティティである「火消し」すら上手くいかない、その無力感からやりがいを見失うことが多いのです…。
救急隊はまるで「何でも屋さん」のようなタクシー扱い
消防隊は、それでもマシな方だと思います。
僕がメインで勤めていた〝救急隊〟こそ、まさにやりがい皆無の超・ブラック労働。
以下の写真が、全てを物語ってます↓↓
※出典:「平成 30 年中の救急出動件数等(速報値)」の公表-総務省
高齢化に伴い、救急件数はどんどん上昇。
区分で見ると、重症と診断された割合はわずか10%程度なんですよ。
あなたは、救急隊として「人を助けたい」わけですよね?
しかし現実は、軽症の人の「運び屋」をさせられる雑用状態。
これで〝やりがい〟をキープできますか…?
頑張れば頑張るほど「損」をする組織の構造
- 頑張ってもサボっても給料は変わらない
- 能力・実力と出世・昇給は無関係
- サボった奴の尻拭いは「サボってない人」に押し付けられる
↑これが、消防士。ひいては「公務員」の抱える最大の問題点です。
やりがいとかモチベーションとか…キープできるはずがないんですよ。
サボってる上司が、頑張ってる若手のアナタより給料も立場もずーっと上。
あなたより給料が高い上司がサボった分、余計に働くのは薄級で働く若手のアナタ。
誰だってこんな〝利用されるだけの人生〟は嫌ですよね?
これは、消防士の問題ではなく「消防組織」の問題。
- 未だに年功序列を崩さず、
- 成果や能力に対して何も見返りを用意せず、
- 頑張る奴は一生頑張らされ続け、
- サボる奴は一生サボり続ける〝構造〟
上記に、致命的な「欠陥」があるんですよ。
一般企業では、こんなのあり得ませんからね…。
やりがいを持ち続けることが、消防士にとってどれほど無理ゲーか少しでも伝われば幸い。
幸せに生きるために、やりがいを放棄する選択が必要なケースもあるのです。
会社の掲載数が多い転職サイト
【警告】消防士になるなら〝やりがい〟を求めすぎるな
- やりがいを求めすぎると病む
- 適度に、肩の力を抜くことも大事
- 他にも仕事・職業なんて山ほどある
↑これから消防士になる方へ、上記を伝えたい。
そして現在、消防士を辞めたくて悩んでいるあなたにも、同じことを伝えたいのです。
やりがいとか、責任感とか、そういう「建前」はもういいです。
消防士をやるなら、病まないために「ラクする勇気」も絶対に持っておいた方がいいですよ。
真面目で熱いハートを持った消防士こそメンタルを病む
- 10〜20代:やる気に満ちて消防士になる
- 20代前半〜:仕事の現実・同僚、上司のやる気のなさに直面する
- 20代後半〜:消防士の「現実」を知り、精神を病んでしまう
↑こんなパターンの消防士、めちゃくちゃ多いです。
一生懸命な若者ほど、現実とのギャップを受け止められません。
あなたは、真面目ですか?
ならば、消防士をやる上で気をつけた方が良いことがあります。
消防士は、あなたみたいな「善人」ばかりではありません…。
「給料をもらう」だけなら、他の仕事もたくさんある
正直、消防士をわざわざ選ぶ必要はないかなーと思うんすよね。
あなたが他に何か能力をお持ちなら、それを活かせる仕事に就くことも検討して欲しい。
ここで、僕の〝暴論〟を記します。
- 消防士とは、
- 他に何もできない「社会の底辺」が、
- 「人並みの人生」を歩むための「施設」である。
↑本気です。本気でそう思ってます。(この記事消されたら察してくださいw)
もちろん実際そんなことはなくて、立派に働く消防士だって山ほどいます。
お金を稼ぐための仕事なら、他にもいっぱいあります。
そもそも消防士は、潰しが効かない仕事ですからね…。
会社の掲載数が多い転職サイト
消防士の最大のメリットは〝ラクであること〟です
- 嫌なことには「NO」と言う
- 適度にサボる
- クソ上司の尻拭いをしない
↑こういう姿勢が必要。
大丈夫です、全くあなたの給料・立場・人生に悪影響はありませんからw
ラクして、安定して給料を稼ぐ。
たっぷりある休日を利用して、人生を有意義に過ごす。
消防士をやるなら、こういう「ズルさ」が絶対に必要です。
本記事は以上。
ぜひ、消防士の「やりがい」に、人生を狂わされないようお気をつけください。
※あとがき~現役消防士のあなたへ~
こんな駄文を最後までお読みいただきありがとうございます。
途中、イライラする内容もあったでしょう。すみません。でも、納得・共感できる部分も少なからずあったのではないかと…。