消防士として活躍する

【どこが有利?】元消防士が大学・学部のおすすめをリアルに伝えます

【どこが有利?】元消防士が大学・学部のおすすめをリアルに伝えます
未来の消防士くん
未来の消防士くん
将来、消防士になりたいんだけど、どこの大学のどこの学部に行くのが1番良いですか?おすすめを教えて欲しいです。

↑こんな方向けの記事です。

この記事を書いている僕は、大学卒業後に消防士になりました。

東京消防庁のⅠ類・Ⅱ類と、地方都市の消防本部2つに合格。最終的に生まれ育った街の消防本部に入った経験があるので、記事の信頼性は充分かなと。

むしろネットを見てると、結構テキトーなことが書かれてますのでね…。

転職サイトや予備校サイトがおすすめする学部は、必ずしも消防士の採用に有利とは限りません。

リアルに消防士経験のある僕が、おすすめの大学・学部について真実を語ります。

消防士になりたい人のおすすめ学部は?

消防士になりたい人のおすすめ学部は?

結論、有利に働くのは「救急救命士」の資格が取れる大学・学部だけです。

現状、他に消防士の採用試験で有利になる学部はありませんよ。

つまり東大を出ていようが、近所の私立大学を出ていようが、条件は同じってことです。

そもそも消防士になるには、「公務員試験」に合格する必要があります。どこの大学を出ていようが、一次試験のテスト点数が低ければ、100%不合格ですからね。

少し深掘りします。

消防士の採用試験で有利になるのは「救急救命士」だけ

救急救命士とは、病院への搬送途上に限り傷病者に対し救急車にて救急救命処置を施し、速やかに病院へ搬送することを目的とした国家資格の名称。
Wikipedia

↑上記のとおり。

もはや、救命士の資格持ちしか募集していない消防本部も多いです。

消防士になってからでも救命士の資格は取れます。ただしその費用はほぼ消防本部の負担になるので、すでに大学で資格を取ってきている人を採用したがるんですよね。

消防士になる確率を少しでも高めるなら、救急救命士の資格が取れる大学を選びましょう。

救急救命士の資格が取れる大学・学部は日本にどのくらいある?

千葉科学大学 東海学院大学 岡山商科大学 京都橘大学
川崎医療福祉大学 帝京大学 明治国際医療大学 広島国際大学
国士舘大学 帝京平成大学 中部大学 愛知淑徳大学
倉敷芸術科学大学 鈴鹿医療科学大学 東北福祉大学 杏林大学
上武大学 東亜大学 日本体育大学

上記のとおり。短大・予備校は除いてます。

スタディサプリで「救急救命士」と検索して調べました。

僕が高校生だった頃は、救命士と言えば「帝京・国士舘・杏林」の3つが有名でした。しかし最近は日体大や京都橘なども学部を立ち上げており、少しずつ選択肢が増えてますね。

上記の学部で救急救命士を取れば、消防士の採用に有利です。

注意!「スポーツ系の学部」は消防士と直接の関係はない

他サイトでしばしば言われてますが、完全なる間違いです。

スポーツ系ではなく、あくまでも「救急救命士」の資格を取れる大学を選ぶべき。

救命士の資格を取るには「病院実習」や「救急車同乗実習」など、普通の学部にはないカリキュラムを修了する必要があり、単なるスポーツ系では非対応の学部も多いのです。

消防士は、たしかに体育会系の色が強い仕事。

勝手なイメージで『スポーツ系へ行け!』と言ってるサイトが多いんだと思います…。

消防士は大卒だけでなく高卒・専門卒でもなれる

消防士は大卒だけでなく高卒・専門卒でもなれる

大学へ行かなくても、採用試験にさえ受かれば消防士になれます。

  • 一次:学力テスト
  • 二次:体力試験
  • 三次:面接

↑基本的に、消防士の採用試験は上記の流れ。

大学卒だろうと、高校卒だろうと、形式は同じなので安心してください。

ただし高卒(専門卒)と大卒では「採用区分」が少し違います。東京消防庁でいうところの「Ⅰ・Ⅱ類」と「Ⅲ類」のように分かれているって感じですね。

どちらを選ぶか、慎重に判断するのも大切ですよ。

高卒で消防士になるメリット

  • 早くから仕事を覚えられる
  • 18歳から給料が出る分、生涯で稼ぐ給料は大卒より多い
  • 救急救命士の資格がない状態なので、基本的には「消火・救助」に集中できる

↑こんなとこですね。

救命士になりたくない・興味がないのなら、高卒でOKだと思いますよ。

ただし僕の勝手なイメージでは「高卒 = クソ上司に目をつけられやすい」という点がデメリット。また、大卒の人より出世がやや遅いというデメリットもあります。

正直、僕は『大卒でよかったぁ〜…』と思う場面が多かったですので…。

大卒で消防士になるメリット

  • 「上級区分」での採用が狙える
  • 高卒より給料が高い
  • 救命士になりたいなら大学進学は必須

↑こんなところです。基本的にはメリット大きめ。

ただし注意すべきなのは「大学は金がかかる」という点。

奨学金を借りている場合などは、給料が高いとはいえ返済でカツカツになる可能性があります。高卒なら大学費用をまるまるカットできる点も、一応理解しておく必要があります。

救命士になる意欲がある方は、進学を考えるのもいいでしょう。

消防士にはどんな大学・学部からでもなれます【間違った情報多すぎる】

消防士にはどんな大学・学部からでもなれます【間違った情報多すぎる】

  • 結局「採用試験」に受からなければ意味なし
  • 救命士として活動したいなら対応学部がおすすめ
  • 学部の偏差値などは、最後の最後で決定打になる程度

↑上記のとおり。

なんか怪しい予備校のWebサイトとかが、適当なことを書いてますが…。

ぶっちゃけ、マジでどこの大学・学部からでも消防士にはなれますよ。

東大へ行ってても、体力試験で1kmランニングでヘバッていたら落ちる可能性はあるし、いわゆる「Fラン大学」でも筆記試験対策をバリバリやれば余裕で受かりますから。

採用で有利になるために偏差値の高い大学を目指す必要は、ないです。

救命士の資格がいらないなら、好きな大学・学部へ行くべき

救命士の学部は、良くも悪くも「専門性が高い」カリキュラム。

僕のように消防士を辞めた人間からすると、4年間で得た資格はほぼ無価値です。

他の大学で学べることが学べなかったり、学部の人数が少なくて出会いの数が減ったりするのは、救命士学部のデメリットとして覚えておいても良いかなと僕は思います。

救命士に興味があまりないなら、普通の4年生大学で良い。

僕が18歳に戻れるのだとしたら、間違いなくどっか普通の大学に行きますしね(笑)

消防士になるため重要なのは大学・学部ではなく「試験勉強」

繰り返しですが、消防士になるための必須項目は「採用試験への合格」です。

特に一次の「筆記試験」は、周りより点数が低いと絶対に受かりません。

あなたがどれほどやる気に満ちていても、テストの点数が低ければ落ちます。面接で熱意を伝える予定でも、そこまで辿り着けず落ちてしまうのです。これが「公務員試験」です。

学部選びも大切ですが、大学3~4年目の「勉強」が最重要。

これはぜひ覚えておいて下さいね。

消防士になったらできないことを大学生活で全てやろう!

  • 髪を染める・伸ばしまくる
  • 長い間旅行に出かける
  • 友達・サークル仲間と遊びまくる

↑こういうのが、本当に大事。

消防士になれば、上記のような余裕がないのは間違いない。

それどころか、採用1〜2年目に待っているのはキツいことばかりです。

悲惨な現場もあるし、上司はパワハラまがいのことをしてくるし、組織全体は頭が固いし…(笑)実際に辞めた僕が言うんだから、まあそれなりに真実なんすよw

大学でしかできないことを、目一杯楽しんでください。

消防士として頑張るのは、それからですよ。

まとめ|消防士になるための大学・学部のおすすめ

  • 唯一、採用に有利に働くのは「救急救命士」
  • それ以外は、どこを選んでもそこまで変わりません
  • 重要なのは大学・学部ではなく「試験勉強」です

↑こんな感じですね。

参考になれば幸いです。

なお「筆記試験が不安…」という方もそこまで心配は不要。公務員試験は「過去問」さえ解きまくれば点数が取れるので、大学3~4年でしっかり勉強すれば絶対に大丈夫ですよ。

質問があれば、お問い合わせフォームから気軽にどうぞ。

それでは、本記事は以上です。